酒の河内屋で格安で購入した、お試し300mlシリーズの第二弾である。越美月という名前の日本酒で、越つかの酒造という会社は、新潟県阿賀野市にあるようだ。越つかの酒造は、西暦1781年創業、およそ240年前からの伝統ある酒蔵の趣きを感じることができる、という。
何とも変わった容器である。四角い形のフタの部分は、捻って開封すると、ちょうと水筒のコップ部分のようになる。旅先で盃が無いときには便利そうだ。開封するときに横で見ていた嫁さんいわく「ソースのフタみたい」とのこと。そういえば、そんな気もしてきた。味覚がちょっと下ってしまったような気がする。
ところが、大方の予想に反して(大変に失礼だが)、お酒の味はスッキリしていて、なかなか美味しい。原材料名を見ると、米、米麹、醸造アルコール。糖類などの添加物は、見当たらない。安かったのだが、正統派の、いわゆる普通の日本酒と、言えよう。冷蔵庫で冷やして、グラスの器に入れると、さらに美味しく感じられた。アルコール度数が、やや低めだろうか。夏の冷酒としても、悪くはない。
ところで、この越美月(こしみづき?)というお酒の銘柄は、グーグル先生にも見つけられず、酒蔵のホームページにも紹介が見当たらない。幻のお酒なのかもしれない!と、期待してしまう。五頭の峰、五頭の雪、五頭の酔泉、といったブランドがメインのようだ。特徴的な容器も面白い。酒蔵の見学会も随時、受け付けているようだ。応援したい酒蔵のひとつになった。