【江東区】竹の湯 商店街の銭湯

都営新宿線の大島駅から歩いて5分ほどすると、中の橋商店街の入口が見える。その商店街の、ほぼ真ん中に位置する銭湯。昔ながらの浴場はいたってシンプルである。湯船もよく見かけるような、大きめのL字型で、入湯した日にはヒノキの木炭が詰められたような洗濯ネットが浮いていた。天井はとても高くて水色に広がっており、なんというか、まるで富士山の内側の温泉につかりながら大空を見上げているような気分になれる。

浴場にある風景画は、富士五湖だろうか。アルプスのような雪をかぶった山並みが、その下に広がる湖の水面に写り込んでいる。その一方で、壁の向こう、女湯の方の風景画には、熱帯魚が泳いでいるような絵が見える。不思議な繋がり方だ。

日曜の夕方4時頃。立冬も過ぎて、ますます日が短く感じられるようになってきた。100グラム120円の唐揚げ(安い!)を口に放り込みながらぶらぶらと歩く。中の橋商店街は、夕飯の買い物客や帰りがてらの人たちで賑わってくる。亀戸駅と大島駅の中間に位置しており、昔からの団地も少なくなく、その一方で大手ショッピングセンターまではやや遠いため、人々の往来が比較的、多い。パン屋、肉屋、魚屋、物産展など、ただ歩いているだけで元気な気持ちになってくる。

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