賑やかな新宿の靖国通りに面した小さな入り口から、狭い階段を二つほど上がると、見慣れた看板が目に入る。その目立たない入り口は、ちょっとした隠れ家のバーのようだ。店内に入ると、丁度良い明るさの照明が、レンガと柔らかい木目調の店内を照らしている。一フロアが禁煙、一フロアが喫煙に分かれている。意外と広いようだ。
受付にタブレット端末があり、人数と禁煙、喫煙を入力する。出力されたレシートにはバーコードがあり、読み取って、ライン友達登録をすると、待ち順番が確認できるようになる。店外からも予約できるようだ。この広い新宿の街で「カフェ難民」にならなくて済むかもしれない。
やがて座席へと案内される。それぞれの席でも注文はタブレットからできる。日本語と英語に対応している。店内スタッフの人手が少なくて済むのは経済的、効率的だ。相変わらず、適度に仕切られた席は、お話しするのにも居心地がよく感じられる。
コーヒーは、普通に美味しい。嫁さんはコーヒーフレッシュを入れすぎたようだ。100円追加すると1.5倍の容量になる。結局のところ、サンドイッチ類を注文すると、二人で2,000円を超えるので、新宿周辺のカジュアルなレストランのランチセットとほぼ同じ金額になるけど、相変わらず結構なボリュームがあるので、満足感では決して負けていない。
席でのタブレット注文や事前予約などの目新しいシステムで利便性の高いのは助かる。昔ながらの純喫茶店では見られないだろう。こういった工夫が、繁華街でも満足度の高い客評価に繋がっているのだろう。 週刊誌や新聞なども自由に読めるよう、カウンターに置いてある。 いろいろなところに気配りがされている。