剣菱 商店街の酒屋さん、閉店につき

剣菱(けんびし)である。実家の近くの商店街にあった酒屋が閉店してしまい、母が「記念に一番高いお酒を買います」と発案、それを手元にいただいた。親戚の叔父さんが、昔、実家へ正月の挨拶に来るたびに、この「剣菱」は美味しい、といって、協力に推奨していたような記憶がある。

ラベルには、いくつかの「剣菱」に関連のある、歴史的人物のお名前が書かれている。藤田 東湖(ふじた とうこ)は、江戸時代末期(幕末)の水戸藩士、水戸学藤田派の学者。東湖神社の祭神なのだそうだ。頼 山陽(らい さんよう)、酒造りの現地の近く、頼兼城跡には「頼山陽先生遠祖頼兼城址」という石碑が建っているそうだ。よく分からないけど、何となくすごいらしい。

開封すると、やや強めの日本酒の香りがする。色合いは少し小麦色かな。一口。おお、味わいが広がる。なんだろう、この味。しっかりとした、なぜか懐かしい風合いが広がる。華やかではない、渋みでもない、それでいて、この落ち着きのある、わびさびと、独特の落ち着きを感じる味わいだ。古酒のような味わい。美味しい。ファンになりそうな風味だ。次回は自分で買い求めたい。少しずつ飲み続けたい、美味しい味。


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