高尾山(たかおさん)は、都心から近い、東京都八王子市にある山。東京都民であれば、誰しも一度は登った経験があるのではないだろうか。京王線で新宿駅から約1時間。最近では「京王ライナー高尾山」という、新宿から高尾山口までノンストップで到着する、全席予約の快適な車両も登場した。ただし、到着時刻(10時頃)は登山混雑のピークなので、少し注意と覚悟が必要だ。
標高599mというのは、東京タワー(333m)より低くて、東京スカイツリー(634m)より低いくらいだ。あまりピンと来ないかもしれない。何となく登れそう、という高さである。1号路から6号路と、比較的緩やかなハイキングができる稲荷山コースもあり、一年を通して楽しめる。お土産としては、天狗の瓦せんべいが、安くておいしい。山頂には食堂がいくつか開業しており、山菜や山芋をのせたお蕎麦が美味しい。
今回は、子供、嫁さん、私の3名で、早朝6時に自宅を出発。8時に高尾山口へ到着し、清流の流れる沢に沿って6号路をテクテクと登っていく。ゴールデンウィーク中は、6号路は混雑予想のため、上りだけの一方通行になる。最終日なので、この時間帯でも人は少なかった。山道は良く整備されていて、一定の間隔で、番号の振られた立て看板が設置され、野鳥などの小動物や植物などの、簡単な登山紹介が楽しめる。新緑が爽やかで、歩いていると気持ちが良い。
10時に山頂へ到達。山頂は登山客で賑やかだ。カップコーヒーベンダーで120円のインスタントコーヒーを飲む。嫁さんは念のため用意して背負ってきた、1リットルの水が重そうだ。疲れた子供にはジュースとポテトチップスを買う。下界と比べると1.5倍くらいの値段。上に上がれば上がるほど、値段も上がっていくのは、面白い。ちなみに富士山の山頂では、500mlのペットボトルジュースが500円になる。
薬王院を横目にしながら、下山を始める。我が家(主として嫁さん)は、亀戸天神にある菅原道真公を、勝手に守護神として奉ってありがたく感じているので、特にお賽銭は投げない。帰りはリフトだ。片道470円という料金に、嫁さんが驚く。東横線の初乗り料金くらいの料金を想定していたようだ。ちなみに新宿駅から高尾山口までの片道電車代が390円。子供は足をブラブラさせながら(本当は危ないからダメ)、楽しそうに話している。思い出の料金としては安い方だ。途中でカメラマンが撮影する写真は800円くらい。これは高いので、見送る。