奄美黒糖焼酎 島のナポレオン

奄美黒糖焼酎とは、鹿児島県の奄美群島で造られている、米麹とサトウキビからとれた純黒砂糖を原料に醸造したお酒。他の焼酎とちがって、黒糖焼酎は、主原料である黒糖自体、発酵に必要な糖分を持っているので、米麹は本当は必要ないそうなのだけれど、焼酎と名乗るためには、麹が必要なのだそうだ。ちょっと、分かりづらい。

まず、炭酸に入れて味わってみる。ほのかな黒糖の香りがする…ような気がする。なにしろ、本格焼酎である。高級な部類に入るお酒だ。違いの分かる男(私もそのつもり)は、芳醇な黒糖の風味を楽しむことができる。うん。でも、薄い。炭酸で割らない方がいいかも知れない。ウイスキーなどの強い香りの蒸留酒と同じ飲み方をするのは、よくなさそうだ。

改めて、氷を浮かべたグラスへ、トポトポと注いでみる。氷がゆっくりと溶けていくのを見ていると、不思議と心が落ち着く。うん、今度は、ちゃんと美味しい。黒糖のような、サトウキビのような味がする。香りも、だいぶ感じ取れる分かるようになった。この本格焼酎は、お湯で割ったほうが、美味しそうだ。真夏なので、そんな気持ちにはなれないけれど、冬が来たときの、楽しみができた。

真夏の猛暑はまだ続いているけれど、暦の上では、立秋が、もう過ぎてしまった。夕方、西の空が紫色に染まっていくのは、とても綺麗だ。セミが鳴いている。カナカナカナ。ひぐらしだ。猫が足元で丸まっている。自宅で緩やかに過ごす、お盆休みの最後の日。

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