出羽の四季 生貯蔵酒

河内屋で3本590円で売られていた。山形県米沢市の、浜田株式会社という酒造より。この濱田家は、五百年もの間、この「出羽国(山形県酒田市のあたり)」、藤泉村沖に名字帯刀を許されて居住していたそうだ。最近は、沖政宗、という商標を全面に出しているみたいだ。製品の切り替えだから、安かったのかな。

販売店では、冷蔵庫の棚に陳列してあったので、同じように冷蔵庫で冷やして飲んでみた。スッキリとした味わい・・・なのだけど、やや雑味のような、ちょっとした甘みを感じる。原材料名を見ると、糖類が加味されているようだ。もったいない。添加物を入れなくても、そこそこ美味しいのに。

ちなみに「生貯蔵酒」とは、「火入れ」と呼ばれる加熱処理を1回のみ実行するお酒のこと。一般的な日本酒は、火入れと呼ばれる加熱処理を、出荷する前に2回行なっているそうだ。生の状態で貯蔵する時間が少し長いため、特有の風味が生まれるそうだ。冷やして飲むと、微妙な風合いには、あまり気がつかなかった。

冷やして飲んで美味しいお酒。一方で、糖分を添加しているせいだろうか、何となく人工的な甘みを感じてしまう。だが、これはこれで美味しい。鉄道旅行などで、ローカル線に乗りながら飲んだりすると、もっと美味しいかもしれない。例えば、冬の山形の仙山線に乗りながら、雪に包まれた長寺駅とかを車窓から眺めたりしながら、地元のおつまみと一緒に飲んでみたい。

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