ふむ。これは。ブレンド用アルコールを用いているウイスキーでござるな。拙者、どんなに安くても、合成清酒が余りにも美味しくなかったので、こういった混交モノは避けながら人生を歩んできたのであったが、何となく興味があり、つい、調子に乗っていつものローソンで購入に至った。。
まずはいつもの様に炭酸水へと投入してみる。ちなみに最近、私がハイボール用に買い求めた炭酸水の消費量が著しいので調査してみた結果、子供たちがカルピスの原液に炭酸水を注ぎ込み「カルピスソーダ」を密造していることが何となく明らかになったのである。炭酸水は「まいばすけっと」で100円なので、大人である私は(さほど)気にしない(様に努めている)のである。
さて、味わいだけれども。ウーム。「ブレンド用アルコール」という成分表記を見さえしなければ、これはこういった味覚なのだなあ、という風に、納得てきたかも知れないけれど、なんかこう、根本的にウイスキーではない気持ちへと誘ってくれる風味なのである。なんというか、こう、深みがなく、香りはウイスキーなのだけれと、ウイスキー風味の「大吾郎」かと。そんな感じである。
日本の酒税法に問題があるように思えてならない。「酒類のアルコール分の総量がアルコール、スピリッツ又は香味料を加えた後の酒類のアルコール分の総量の百分の十以上のものに限る。」と、ある。つまり、90%は、誠なるウイスキーでなくても、良い、と言った解釈が成立してしまう。スコッチウイスキーを定義する英国法などでは、もっと厳格に定義されているのに。
悲しいことには、それでも、何となくウイスキー的な風味があるので、一般的庶民である小生にとっては、何となく美味しいかな、という感想文を提出してしまいがちな処に、平民達のブルースが聞こえてくる次第である。炭酸で割れば美味しいし、こんな味の外国産のウイスキーも結構ある(例えばスコッチウイスキーのホワイトホース、ヤフオクで売ってしまった、失礼)のであり、そんなもんだと思えば、十分に満足できる代物でござろう。