【台東区】 湯どんぶり栄湯 美容にもよい天然温泉

台東区の温泉銭湯、「湯どんぶり栄湯」。爽やかな番頭さんと、着物姿の素敵なおかみさんが迎えてくれる、綺麗で清潔な、新しめの銭湯です。広めの露天風呂風の浴槽では、マイクロバブルで白く見えるお湯で、とても温まります。サウナも併設されていて、お湯に入ったり、しばし休んだり。長い時間、ゆっくりと楽しめます。(実際のところ、1時間以上、滞在していました。)

脱衣場の中に自動販売機があり、500mlのペットボトルも100円とリーズナブル。多くの方がサウナも利用されているようです。水風呂、薬膳風呂(この香りは好きです)、電気風呂やジェットバブルなど。2階には休憩室があり、湯上りの健康マッサージも人気のようです。

ホームページの宣伝文によると、「当店ではすべてのお風呂で「天然温泉」を使用しています。天然温泉はお肌や髪に優しく、お肌はつるつる・髪はつやつやになります。是非一度、栄湯の天然温泉をお試しください。」とあります。

温泉法(昭和23年法律第125号)の定義によれば、「この法律で「温泉」とは、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう。」とあります。別表を見ると、「温度:(温泉源から採取されるときの温度とする。)摂氏25度以上、物質:左に掲げるもののうち、いづれか一・・・」とあり、一覧表には、あらゆる物質が並んでいます。

湯どんぶり栄湯の泉質表示では、温度は20度以下ですが、「メタけい酸を含む」とありますので、温泉法の別表一覧表「メタけい酸(H2SiO3)50ミリグラム以上」に該当するのでしょう。「メタ珪酸」とは、温泉に含まれている保湿成分のひとつで、 潤い肌用とかかれた化粧水や、しっとりとした入浴剤などにも配合されているそうです。肌の新陳代謝を促進させ、セラミドを整える作用により、美肌成分としても知られています。

メタケイ酸に加えて、栄湯の水質表示では「ph8.4」とあります。水素イオン濃度がpH8からpH11程度の場合、「弱アルカリ性」という場合が多いようです。こういった成分と泉質により、「お肌はつるつる・髪はつやつや」の効果があるようです。

参考までに、日本各地には、ph11以上の「強アルカリ泉質」もあるようです。厚木市にある飯山温泉などは、ph11以上。強アルカリ性の温泉は、長湯をすると「お肌がツルツル」どころか、肌の脂分が取られ過ぎてしまうため、10分程度の入浴が適切なようです。一方で、青森県の「酸ヶ湯温泉」は、その名前の通り、強酸性硫黄泉。ph1.9前後で、ちょっとなめてみると、とても酸っぱい味がします。

最寄駅からは少し歩きますが、最寄りのバス停「吉原大門」などからは、上野駅や浅草橋駅などへのアクセスがも良いです。周囲には素朴な素泊まり旅館も(昔ながらの・・・)。昔は吉原遊郭があった界隈であり、浅草の下町ながらの生活の活気が感じられます。三ノ輪橋駅までの道にはアーケード商店街もあり、焼き鳥などの美味しそうな香りが漂っています。都内でも屈指の、天然温泉銭湯。ぜひ再訪したいです。

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