西武池袋線、桜台駅から徒歩5分程度。練馬区桜台、天然温泉が楽しめる公衆浴場、久松湯（ひさまつゆ）です。2014年にリニューアルオープンした施設は新しくて綺麗。地下1,500mから湧出する温泉は 良質なナトリウム一塩化物強塩で、露天風呂が楽しめます。
大浴場には、水風呂、電気風呂、バブル、炭酸風呂など。久松模様の天井がモダンな雰囲気です。露天風呂のほうに、温泉が使われています。温泉の色合いは黄土色に濁っていて、かなりの塩辛さです。温泉表示によれば、湧出時の温度は42度くらい。まさにちょうどいい温度。神経痛、筋肉痛、関節痛などに効果があるようです。
開店は朝11時、閉店は23時。週末の午後に訪問しました。かなりの込み具合です。地元の人というよりも、遠方から来た若手が多いようです。久松湯は「東京銭湯ベスト10」みたいのがあれば必ずランクインするくらい有名ですので、できれば平日に訪れたほうが良さそうです。
良い銭湯なのですが、大浴場の中は、天井にある換気扇の排気音がブオンブオンと、やや大きめです。露天風呂コーナーへ出ると、静かさに気が付きます。露天風呂は大人気。配置的に、手前の段差を背中にして肩まで浸かるのですが、そうすると目の前が壁になって、景観としては、やや狭い感じがします。
内部の浴場の炭酸風呂は、座高の高い人には良さそうですが、やや深めです。少しぬるめで、炭酸は弱いです。混雑しているので、対面には人がいて、目線をどこへ向かわせるかで迷います。もしもペンキ絵があれば、そちらに向かって安心して浸かれるのですが…。浴場の奥にポツンとあるシャワースペースも、デッドスペースのようになっています。この空間が活用できれば、浴槽をもう少し広くできたと思うのですが…。
何はともあれ、銭湯的価格で、ここまで立派できれいな温泉銭湯を経営しているのは、さすがです。混雑しているのは、人気があるからなのでしょう。個人的には、もう少しゆっくりと入れる高さや温度の浴槽、お湯に浸かった位置からの場内の配置などが、もう少し工夫できそうな気がしました。
温泉の質は、かなり良いようです。表示によれば、毎分339リットルとのこと。これはすごい。でも、露天風呂の湯量を見ていると、そんなに湧出しているのかな？と思います。1秒あたり5.5リットルですから、男女の露天風呂に分けても、毎秒1.5リットルのペットボトル2本分。感覚的には、それより少ないような…。
お風呂から出ると、広めのロビーの横には、立派なマッサージコーナーがあります。現代的でとても綺麗な銭湯です。できれば、混んでいない平日に訪れたほうが良さそうです。
