2020年2月下旬の浅草、新仲見世通りのマクドナルド。今日のような平日のお昼前でも、以前の浅草は観光客に溢れていて、格安に休めて充電もできるマクドナルドなんて、長蛇の列が店の外にまで溢れていたものです。しかし最近のコロナウイルスの影響で、中国からの団体観光客を中心に日本ツアーが軒並みキャンセルされ、浅草は少し閑散とした雰囲気です。
マクドナルドの入り口の、「有中文菜単(中国語のメニューあります)」という貼り紙が、何だか寂しそうに感じられます。激減した海外からの観光客の代わりに、ウーバーイーツの宅配人が目立つようです。多くの人たちが外出を控えているため、宅配の需要が伸びているのでしょうか。
聞こえてくる外国語の中に、標準的な中国語の普通話は、聞こえませんでした。東南アジア系の方々はほとんどマスクを着け(西洋系の方々はほとんどノーマスク)、2人、3人のグループで歩いています。
新仲見世通りマクドナルドの正面には、着物・浴衣レンタルのお店があります。日頃は外国人で賑わっていそうな、英語と中国語によるレンタル説明看板の前にも、今日は誰もいません。「免税店」と書かれたドラッグストアも、たまに立ち止まるのは日本人のような方ばかり。「マスクは売りきれです」という貼り紙を見て、肩を落として立ち去ります。
今となっては、大きな声で中国語を話す団体さんも、賛否はありますが、浅草の華といいますか、賑わいの一つであった気がします。中国現地で、毎日数千人規模で増えていくコロナウイルスの患者さんの中には、日本行きの旅行を楽しみにしていた方々もいたかと思うと、一日も早い情況の好転を望まずにはいられなくなります。夏が来てウイルス騒ぎが沈静化したら、また戻ってきて欲しいと思います。(その時はまた「うるさいなー」と感じるのかも…笑)。