珈琲専門店エース 東京神田

神田駅から歩いて2分のところにある、珈琲専門店エースへ入った。元祖のりトースト、というのぼりが目立つ。

分煙されていないので隣の席のタバコは少し気になるかもしれないが、レトロで趣のある店内は不思議と落ち着く。この内装は、ここでしか再現できないと思う。地元の大衆食堂を思い出した。壁のメニューも金額入りで分かりやすい。

やがて、のりトーストモーニングセットがやってきた。薄いトーストに、のりとバターが挟まっている。懐かしい味。コーヒーは熱めで、スッキリとした口当たり。水はかすかなカルキの匂いが懐かしい。

カウンターの向こうには、トラジャ、パナマ、ドミニカなど、珍しいコーヒー豆の袋が並んでいる。世界のコーヒーがどれも500円程度で楽しめるようだ。

マスターが馴染みのお客さんに話しかける。優しい世間話が聞こえる。チェーン店でよく目にするような、大きな声でしゃべる人たちや、賑やかな喧騒はない。店の広さからであろうが、お互いの気づかいも感じる。

お替りのコーヒーを頼むと、新しいカップで持ってきてくれた。ちょっと熱すぎると思い、クリームを入れると程よくなった。カウンターには「ゴールデンキャメル ブレンドの最高傑作」という円形のプレートが掲げられている。プレートにはラクダの絵が描かれており、500円、という下げ札を口に挟んでぶら下げている。店内の雰囲気に良く調和している。

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