サントリーの国産ワインの人気シリーズより。ポリフェノールを贅沢に含んだぶどう(の果汁)を使い、コクのある味わいに仕上がったワイン。炭水化物の含有量が2.5~7.0gと幅があるのはなぜだろう。よく振って飲むように、という意味だろうか。
ただしポリフェノール含有量は、ホームページによれば「当社主要国産赤ワイン平均値比 1.2倍」であり、2.0倍、2.5倍といった類似商品よりは低い。一方で「プレミアム」という名前は存在感がある。プレミアム牛丼、セブンプレミアム、プレミアムコーヒーなど、単なる値上げの理由でしかないこともあり、過渡な期待はしないほうが良いだろう。
飲んてみる。国産ワインさながらのほのかな甘みが、やっぱり飲みやすい。もう、これだけで十分な気がする。ベビーチーズを一緒に食べると、もっと美味しく感じられるようになった。こういう低価格帯の家庭用ワインで幸せな気持ちになれることは、庶民的な立場で味わえる一つの裕福感であるようにも思う。
国産ワインの中には、原材料名を見ると一目瞭然なのだけれど、ぶどう果汁をそのまま添付しているような商品もある。そういったものは糖質がやや高い。濃縮還元ぶどうを原材料に使いつつも、それなりにワインを造ろうという姿勢は評価したい。ペットボトルでワインを飲むのも、日本くらいなのかな、とも思う。堅苦しい形式を飛ばして、一般庶民の満足度を最大化することを最優先に考える、日本の飲料メーカーの努力は賞賛に値するものだ。サントリーありがとう。
ちょっと酔っ払ってきたようだ。国産ワインに乾杯。