令和元年を迎えた、5月1日、朝の5時。始発までもう少し時間があるのと、とにかくお腹が空いたので、新宿三丁目で24時間営業している有名な喫茶店、「珈琲貴族エジンバラ」を訪ねた。天皇陛下の即位を祝い、少しでも貴族的な雰囲気を味わいたいと思った（嘘である）。
階段を上がると、扉がある。カランカランという音がすると、男性の店員さんたちが、いらっしゃいませ、と迎えてくれる。丁寧な印象を受ける。燭台風のシャンデリアが綺麗だ。コーヒー一杯が860円、ミックスサンドも同じ位のお値段。3時間ごとに追加オーダーが必要らしい。店内は何となく分煙されている。抑えめのジャズが流れている。広いカウンターキッチンでは店員さんがテキパキと動いている。早朝5時でも、店内はそこそこ埋まっている。
サラダにブロッコリーが入っている。新鮮で瑞々しい。ミックスサンドは組み合わせを選ぶことができる。タマゴと野菜にした。モグモグといただく。普通に美味しい。コーヒーは、何となく高貴な味がする。スッキリとした感じだ。金色のスプーンが照明に照らされてキラキラと輝いている。
食べ終わった途端に、執事風の店員さんが、さっさと片付けてしまった。皿の上にはポテトチップスが残っていたのに。コーヒーのお替りができたのかも知れないけど、聞きそびれてしまった。ちょっとテキパキとしすぎている。
フリーWi-Fiがある。SSIDにもkizokuの文字列が入っている。書籍のコーナーもあるようだ。何やら勉強中のようなお客さんも見かける。3時間を過ごす気持ちで入店するなら、この値段でも、さほど高くはないのかもしれない。平日はモーニングセットがあるようだ。この価格ならば、コメダ珈琲のほうが満足感があるかもしれない。3時間分の勉強場所だと思えれば、珈琲貴族エジンバラは、作業環境が整っている、好条件の喫茶店である。
会計時に、20％もの深夜料金を取られてしまった。致し方ないとはいえ、コーヒーとサンドイッチで、ほぼ2,000円。さすが、価格も貴族料金である。
