カフェ ブラジル 神田駅前の純喫茶

カフェ、ブラジル。神田駅から歩いてすぐ。優しい音楽と、コーヒーの香る、とっておきの時間が流れる、昔からの喫茶店だ。分煙されていないのも、今となっては、昔ながらである。初老のマスターが珈琲を淹れてくれる。ウェイトレスのご婦人も、おはようございます、と迎えてくれる。いらっしゃいませ、ではない点がポイントだ。帰りには、行ってらっしゃい、と声をかけてくださった。

店内の風景は、落ち着いたブラウン調の雰囲気。タバコの燻しだす色合い、というほどには、さほど煙い感じはしない。千代田区は、路上喫煙禁止。最近は神田駅周辺でも、取締が厳しくなっている。さきほども、二人ペアで、黄色いジャンバーを着た、委託監視員の方々が、自転車で巡回していた。愛煙家の方々にとって、タバコを楽しめる喫茶店は、貴重になってきた。

Aセットモーニングは、ハムサンドのトースト。食べごたえがある。コーヒーは濃い目の味わい。これで600円はオトクな気がする。カウンターにはサイフォンが並んでいる。ラックには新聞紙が数種類、置いてある。タバコの煙が気にならなければ、ゆっくり紙面に目を通す楽しみも見つけられそうだ。

神田駅から御茶ノ水駅にかけては、小さめの自営業の喫茶店が多い。散歩するたびに、小洒落たカフェなどを新たに見つけることができる。週末は混雑する秋葉原周辺なので、平日に休みが取れたときなどに、ゆっくりと散歩するのは楽しみだ。

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