茗荷谷 カフェ ビー玉

茗荷谷駅から徒歩5分程度、お茶の水大学と文京スポーツセンター(区民限定施設である)の間にある。大通りに三軒の喫茶店が、ほぼ等間隔である中で、もっともレトロな雰囲気の「cafeビー玉」に入ってみた。

ピンク色の電話器を見るのは実に久しぶりだ。テーブルが四組あるが、それぞれのテーブルで椅子セットが違う。年配のご夫婦がオーナーのようだ。テレビは昼時の番組を流している。

平日、お昼になる前の時間。一組の先客がいた。営業まわりを終えて、昼まで時間が余ったので、時間を潰しているような感じだ。ブレンドを頼んでみた。とてもシンプルな味だ。お水が美味しい。浮いている氷がまるで透明なビー玉のようだ。

やがて、人の良さそうなエンジニア系の老紳士二人(よい表現である)が、カラカランと扉を開けて「こんちわあ」と入ってきた。続いてかなり年配のご婦人が杖をつきながらご入店。「いつもの!」と元気に声をかけられていた。奥さんが窓際にランチメニューを掲げた。カキフライセットが美味しそう。テレビは正午のニュースを流し始めた。午後も穏やかに晴れが続くようだ。お客さんが増えてくる前に失礼しよう。

素晴らしく爽快な青空が広がる秋の好天。店の入り口から外の大通りを眺める。店内には可愛いぬいぐるみや絵本、折り紙の飾りなども置いてある。お孫さんのものかな。どうかお健やかに。

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