ローソン「マチカフェ」横浜国立大学店

本当に久しぶりに母校を訪れた。臨時講師をさせていただき、30名の若い学生たちを相手に、最近の中国事情などを講義させていただいた。横浜国立大学は、名前は港町・横浜だけれど、山の上にある大学だ。普通は横浜駅を出発するバスで、三ツ沢方面から登っていく。なかなか梅雨明けしない7月後半、横浜地方は久しぶりに晴れ上がり、セミが「待ってました」とばかりに鳴きはじめる猛暑の中、森に包まれたかつての学び舎を堪能できた。

帰り道に立ち寄ったのは、横浜国立大学の北門の方にあるローソン。マチカフェだが、とても広い。十分に勉強できるスペースだ。店員さんが、街中のローソンと比べると、気さくな気がする。たまに、フロアを蟻さんが歩いていたり、珍しい色の甲虫が、窓ガラスの外に、いたり。昔はリスも出たものだ。実に森の中、山の中だ。

講義の後、参加した学生からとったアンケートを、私にも見せてくれた。「マイクがあるといいかも。」声が少し小さかったかな。腹式呼吸の練習をしなくては。「外部講師の声を聞けてよかった」とも。感謝の言葉だけをサラッと書いてくれたり(提出しないと単位がもらえない)、大学生とは思えないほどの、きったない文字とも呼べないような記号の羅列、というのも、あった。

「ヒートアップすると講師の目が輝いてきた。自分も将来、そんな分野を見つけられるようになりたい」というのがあった。するどい角度からのツッコミだ。学生たちが理解できるよう、この一ヶ月は週末に集中して準備してきたし、確かに後ろのほうに寝ている学生もいたが、前のほうの何人かは真剣に聞いてくれていたし、伝えられることは楽しかった。先生という職業の醍醐味は、これだ。また機会があればぜひ!と思い、とりあえず声を出せるよう、腹式呼吸の練習から始めることにした。

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