横浜国立大学には、食堂が5つ。大学会館2階にある人気のカフェテリア「シェルシュ」、大学会館3階食堂「ポルティ」、第1食堂「れんが館」、理工学部にある第2食堂「ルーエ」、中央図書館の1階にある「Shoca.」である。なお、大学生協のお弁当も、至る所で購入でき、フードトラックも見かければ、「和田べん」も有名だ。
「和田べん」とは、「和田べんプロジェクト」といい、和田町商店街との特別コラボ。2005年頃から「弁当からの町おこし」として、横浜国立大学の学生有志が、キャンパス近くの「和田町商店街」で販売されている弁当の普及にと始めた。国大には、都市計画を専攻する学科がある。ちょっとしたスタートアップである、とも言える。カロリー控えめの「ヘルシー弁当」も。
以前には「シーガル」というハンバーガー屋さんも存在したのだが、2013年には閉店してしまった。約30年間の歴史を有するハンバーガー屋さんだった。当時、食堂のリニューアル工事があり、全体構成や調理設備など総合的な理由で終わってしまった。
なお「商店街復興」といえば、和田町商店街までわざわざ下山しなくても、国大の目の前には「二つ台商店街」がある。釜台、常盤台、という「二つ台」。学生時代の主食が自炊メニューの「メンチカツ丼」だった。お肉屋さんには、よく通っていた。メンチ1枚で50円くらい。たまに、アジフライなどを、おまけしてくれた。今回、帰り道に通りかかると、その頃のご婦人は店の奥でおばあさんになっていて、別のご婦人(娘さん?)が、登板していた。
時代は変わっていくけど、受け継がれていくものがあるんだなあ、と思いながらも、昔通っていた坂の上の定食屋さんはすでに無く、大規模ドラックストアなどが、新登場もしていた。一時期に入院したこともある病院の名前は変わっていて、コンビにも何代か、代替わりしたようだ。
さて、上星川駅へ降りていく道の途中。いわゆる、下校というか、下山の道も、整備されていて、雑木林がなくなっていたり、道幅も変わっていたり。でも、常盤台から見下ろす、上星川の町の風景は、何となく記憶に残っていた、そのままだった。
高台から見下ろすと、涼しい風が吹いてきた。初夏の夕方には、気持ちいい風だ。上星川には「上星川遺跡」がある。7000年前の縄文人も、2000年前の弥生人も住んでいた。住みやすい土地だったのだろう。夜には空も綺麗だった気がする。横浜駅からはバスで一本だけど、たまには縄文人の気持ちになって上星川駅から「登山」するのも、よい。高台の上では、気持ちのいい風が、待っている。