お馴染みの庶民の味方、トリスクラシック。サントリーウイスキーが提供する、このリーズナブルなウイスキーは、スピリッツを添加せず、本格的な造りにもかかわらず、お値段控えめ、味もそこそこ(というか私には十分)という、素晴らしく完成されたプロダクトなのである。
今回は、一風変わった装置が「おまけ」として付いてきた。トリスハイボール、オリジナル定量ポーラー。キャップを外して取り付ければ、どういう仕組みか、約30ml注げて、ピタッと止まるのだ。ハイボールには丁度いい分量なのだそうな。不思議な仕掛けだ。おじさんのトボケた表情も良い。
1回目は、うまくいったのだけど、2回目は、30mlで止まらなかった。コツが、あるようだ。90度以上に傾ける必要がある。中途半端な方向けでは、いけない。勇気を持って、エイッとばかりに傾けること。人生、思い切りがかんじんだ。恐る恐る、ではいけないのだ。
3回目。あれ?やっぱり、30mlでは止まらなかった。どういう仕組みなのだろう…。トリスクラシックを沢山、飲んでもらいたい、という、サントリーウイスキーの配慮だろうか。「ご使用上の注意」という但し書きに、すごく小さい文字で、説明されている。老眼の始まりかけた著者にとっては、少し厳しい。無料の「おまけ」に対して、なんだかんだ言うのは野暮というものだ。
それにしても、トリスクラシックは、安定的に、庶民的に、美味しい。上を見上げれば、角瓶やオールド瓶もあるけど(更にその上は未知数)、なんというか、普通に美味しいこのブランドは、日本が世界に誇るべきウイスキー文化の庶民カテゴリーの代名詞なのであろう(随分と酔ってきた)!