サントリーウイスキー トリス エキストラ

サントリーウイスキー、トリスエキストラ。一つハイランクのトリス。アルコール度数も37度から40度へとランクアップ。TORYS Extra. 「エキストラ」とか「プレミアム」という名前に弱く、それだけで味覚が一段ランクアップしたような気持ちになる。隣駅の総合スーパーで、890円くらい。いつものトリスクラシックよりも、250円くらい高価だ。結局は、往復の交通費で消えてしまうのだけれど。

味わってみる。心持ち、少し濃い目の味わいだ。順番に飲んだら、分からなくなるかもしれない。商品陳列棚にも「ハイボールにピッタリ!」というキャッチコピーがあった。濃厚さでは、サントリーオールドなどには及ばないけれど、杉製の木樽を用いた香り高さが特徴、のようである。そう言われると、何となく、そんな気がする。

トリスウイスキーは、値段は安いけれど、ちゃんと本格的な製造ステップを踏まえて作られたウイスキーである・・・ということを、読売新聞の日曜朝刊に挟んである「よみホット」記事に紹介があった。戦後に、あまり質の良くないウイスキーが出回ったときに、当時の「寿や」の社長さんは、トリスウイスキーを作った。日本のウイスキー法(のようなもの)は、ずいぶんと緩和的に定義されていて、かなり薄まったものでも「ウイスキー」と表示できる。当時の原料不足、酒造事情があったのかもしれない。

確かに、水で薄めたようなウイスキーもあるけれど、それはそれで、そういうものだと思えば、それなりに味わいがあってよい。「違いの分かる男」では無くて恐縮だが、日本が貧しかった当時の、原材料不足の名残を味わう、と思えば、それもウイスキーの粋な飲み方なのかもしれない。

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