ワンカップ大関ミニ なんと100円、100ml

ローソンで100円。ワンカップ大関よりも、さらに一回り小さいサイズだ。容量も100ml。何とも少なくて頼りなげだけれど、180mlの通常のワンカップ大関よりも、容積あたりの値段はお買い得である。世の中には不思議が溢れている。1.8リットルの酒パックには、かなわないけれど。

米、米こうじ、醸造アルコール。普通酒の定番的な原材料名が、並ぶ。特に容器へ移さずに、メタルキャップをクイッと開けて、一息で飲み干すのが、このお酒の正統派だ。でもここは、あえて、グラスに氷を入れて飲んでみる。先程まで飲んでいた「鏡月25」に続くお酒として。トポトポトポ。一気に半分が無くなった。

カラカラと揺らして、香りを楽しむ。安い日本酒ではあるけれど、焼酎甲類より、お酒っぽい香りがする。日本酒に氷は邪道だけれど、9月の残暑も残る本日の温度は35度だった。夕方といえど、まだ蒸し暑い。少しくらい飲み方を工夫しても、日本酒の神様はお許しになるだろう。

「ワンカップ酒」というカテゴリーを創設したのは、大関が最初だった。一般酒を飲むと、なぜか、落ち着く。一般庶民というDNAが、共鳴するようだ。純米種の深みはなく、吟醸酒ほどの透明感やフルーティー感もないが、ああ、日本酒だなあ、という感覚。普通に美味しい。いつものお酒。仕事が大変でも、家に変えれば、いつものお酒がある。そうした存在の代表選手。冷蔵庫の奥に忘れたように置かれているワンカップ大関は、そうした幸せのストックなのかもしれない。

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