黒糖焼酎 あまんゆ(奄美世)

ふるさと納税シリーズ、最後の一本。奄美大島でしか生産されていない黒糖焼酎「あまんゆ」に、手を出してみる。黒糖焼酎の誠の美味しさを理解できる諸兄であれば、この本格焼酎は期待に十分、応えてくれるだろうが、「違いの分からぬ男」を自称する小生にとっては、あまりにも勿体無いお酒である。

奄美大島にしかわ酒造といえば、知る人ぞ知る、黒糖焼酎の本家である。「島のナポレオン」をはじめとする、奄美大島ならではの、特色ある商品を展開している。ホームページには、沖縄の青い海と空を背景にした、爽やかな酒瓶の写真が並んでいる。

あまんゆ、についての説明によれば、「熟練された甕壺仕込みの技で醸し出される黒糖の甘い風味と、柑橘系の爽やかな香りがバランス良くソフトに表現された逸品です。」たしかに、このパッケージから連装されるのは、レモン系というか、ポンカン、ポン酢といったイメージだ。実際の味といえば、なんとなく柑橘類の風味も漂っている、ような気がする。

そこで大胆にも、「ポッカレモン100」という小さなボトル入りの濃縮レモン果汁液があるので、これを数滴、落としてみた。美味しくなった。このボトルは、長男の「レモンティーが欲しい」という要望に対して、嫁さんが「これを入れれば」と買ってきてくれた物である。長男は、コンビニの1リットルの加糖レモンティーが欲しかったらしく、そんな太りそうな飲料は体に良くない!という事が発端で、一騒動あったときの名残である。

黒糖焼酎には、甘さを期待しないほうがいいと思う。あくまでも、黒糖の風味を楽しむもので、甘みなら日本酒、甘さならカルーアを求めるべきだ。黒糖と焼酎の相性は良いのだろうけれど、サトウキビを原料とする格安焼酎と、本格黒糖焼酎、その風味の違いが理解できるようになるには、まだまだ修行が足らないようだ。

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