【中央区】ゆパーク月島 月島温泉

月島も随分と変わったものだ。記憶にある月島は、もちろん昭和初期の面影橋駅ではないけれど、所々にもんじゃ焼きの小店が散見できる、地味な商店街があっただけ、だった。中でも「なか村」が少しだけ有名で、その小ぢんまりとした店舗に家族で入り、女将さんと話しながら、あんこ玉などの焼き方をご教示いただいたりしていたものだ。

さて、最近はやりの「ドラクエウォーク」に導かれた勇者(私である)は、銀座方面からトボトボと歩きつかれ、オアシス(銭湯)を求めつつ、なぜかここにたどり着いた。久しぶりに訪れた「月島商店街」は、もう、文句無いほど立派に観光地されていた。依然としてもんじゃ焼き屋さんも多いが、小間物などの土産屋、洒落たバー、気さくな居酒屋、食べ歩き用のスナックなどの、スタンド。商店街は区画ごとに漢字で番号が分かりやすく掲示されている。

肝心の銭湯「湯パーク月島」であるが、非常に目立たない入り口から入る。周囲の飲食店街が目立ちすぎるので、その中に溶け込んでいるために、分かりづらいのかもしれない。「月島温泉」のマークがあり、階段またはエレベーターで2階へと上がれば、受付が待っている。

休日の午後6時ごろだったが、非常に込み合っていた。番台(待合イスが3脚)、脱衣場は、やや狭い印象だ。禁止事項の張り紙が多いのは、飲食店街の真ん中にあるので、近所迷惑を気にしてのことだと思う。サウナが特に込んでいて、地元のおじさん(私もおじさんだけど)たちが、肩を並べるように、サウナ室の段に座っていた。水風呂にも3人が浸かっていた。「飲料の持ち込み禁止」「サウナは2時間まで」「読書禁止」など、ちょっと多すぎな気もするけど、場所がら便利なので、致し方ないのだろう。

温泉の質は良く分からないけど、お客さんの少ない時にいくと、楽しめるかもしれない。ちょっとした露天風呂コーナーもあり、漢方系の生薬袋が浮かんでいた(好きな香りだ)。サウナは330円。壁のタイル絵はディズニーの登場人物たち。月島へ買い物にきたら、気分転換に少し立ち寄っても良いと思う。施設はやや古いようだが、色々と手作り感のある、地元で人気の月島温泉だった。

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