ワンカップ沢の鶴 濃いめ。15.5度の飲みごたえ

ワンカップ日本酒の飲み比べを延々と語ることに、閲覧者にとってどれだけの需要が生まれるのかは未知数であるが、とにかく買ってしまったので、飲んでしまうほかには仕方が無い。今回は、270ml。ワンカップよりは少し多めで、超盛り!とかには及ばない、程よく味わうには、ちょうど良い分量だ。

アルコール濃度が15.5度。これも中途半端に高い。米、米麹、醸造アルコール、糖類、酸味料などが豊富に入っている。安いお酒なので、気兼ねせずに、色々と試しながら飲んでみよう。まずは氷を入れたグラスに注いでみる。日本酒に水は邪道だが、氷に注いで引き締めることで、むしろそれらの素材(?)が引き立つのではと思い、トポトポと注ぐ。うん。そこそこ。良く言えば、和風アイスカクテルのようだ。江戸切り子のグラスに注いだりしてみたら、それなりに風格が上がりそうだ(江戸切り子グラスは持っていない。数万円もする)。

次に、お燗して、飲んでみよう。と言っても、電子レンジでチンするだけだ。これがまた、香りが暖められて飛び立つような、華やかな味わいをふわっと引き立てる。この飲み方のほうがが良いようだ。冬の気配が迫ってきた最近だけに、暖かい日本酒は、とても美味しく飲める。

ワンカップ沢の鶴。1717年(享保二年)に創業した沢の鶴は、米屋を営む初代が、副業として酒造りを始めたことを発祥としているそうだ。創業300年脈々と受け継がれる伝統、純米酒、本醸造、古酒などが強みのようだが、そういった日本酒の本流から外れてポコッと誕生した「ワンカップ酒」というジャンルでも、面白い立ち位置から商品を提供してくれている。

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