お正月の江戸川区の銭湯は、元旦がお休みで、2日から営業です。1月2日の営業時間は、それぞれの銭湯によって違いますが、朝8時に開店して正午まで、または夕方まで、遅い場合は夜8時まで、というケースが多いようです。銭湯の経営者は大変だなあと思います。江戸川区では、先着順で特製タオルがもらえます。お正月、特に縁起の良い名前を持っている、宝来湯(ほうらいゆ)さんへ向かいました。
宝来湯は、古川親水公園に面しています。日本最古の親水公園。お寺や神社も多くみられます。お花見の季節には桜の花が満開です。新春とはいえ、これからが冬本番。川面にはカモが泳いでいますが、なんとなく寒そうに見えます。早く温まりに、宝来湯へ入りましょう。
宝来湯は、古川親水公園に負けないくらい、年季の入った建物です。破風屋根の玄関から湯暖簾をくぐると、昔ながらの番台方式です。待合室や自販機などはありませんが、冷蔵庫には冷たいビールなどの飲料が入っています。脱衣場には鍵付きのロッカーのほか、カゴだけの棚もあります。番台形式なので、怪しい動きをする人には、ご主人の目が光っているのでしょう。。銭湯に入る人に、悪い人はいません。
この銭湯は昔にも一度紹介していますが、昔ながらの銭湯です。大浴場では、大きな浴槽が一つあり、ちょうど鉄製のてすりがあって、4人分のスペースに区切られています。その分、特に迷わず、自分だけのスペースでのんびりできます。シャワーやサウナなどはありませんが、銭湯に必要なものだけが、ちゃんとあります。立派な富士山のペンキ絵のほかに、洗い場のタイルにも、きれいな風景画が描かれています。脱衣場に貼ってある昔の地域の写真などが、宝来湯さんの伝統を物語っています。
さて江戸川区では、朝湯(初湯、ともいいます)にくると、先着順で「お湯の富士年賀タオル」をプレゼントしています。これが目当てでもありました。新春初湯、と書かれた、お年賀のようなタオル。江戸川区浴場組合、とプリントされていますが、東京浴場組合江戸川支部、とも。宝来湯は、葛西浴場組合に所属していました。江戸川区浴場組合のホームページは、「お湯の富士」が活躍していて、情報も豊富、見ていて楽しいです。ぜひお立ち寄りください。