多摩境天然温泉森乃彩(もりのいろどり)

京王線の多摩境駅から「多摩境通り」の一本道を徒歩30分。見晴らしの良い「尾根緑道」を通れば約40分です。多摩境通りはカインズ、マクドナルド、スタバなどの商業施設が豊富。サンリオ社屋の入り口ではマイメロの石像も見られます。

温泉施設の裏手が雑木林・・・ではなく「森」になっていて、露天風呂からは樹木のせせらぎを楽しめます。もっとズームアウトすると、尾根を背にしたような場所で、ぐっと上り坂になっています。「尾根緑道」は昔「戦車道路」と呼ばれていたそうです。「森に囲まれた」というよりも、「森を背にした」という表現が近しいです。

日曜日の午前中に訪問しました。週末は「朝風呂」と称して午前7時に開店するようです。2020年にリニューアルしましたが、施設自体は以前から(天然温泉「いこいの湯」多摩境店)。駐車場からは遠くに山脈の峰が見られ、いい場所にあります。

体を洗って、まずはサウナへ。ドライサウナは4段式で、20人程度は座れます。テレビが正面に。音量はやや大きめです。バズーカ砲のような部分から、約20分おきにオートロウリュが吹き出します。かなり熱くなります。最上段では我慢しきれず、一度外に出て水風呂に浸かり、また入り直しました。それでもオートロウリュは続いていましたので、結構長い時間です。

サウナマットは「ご自由にお使いください」タイプで、使用後は自分で流水で洗い、元に戻しておきます。サウナマットの残数で、ドライサウナ内部の混み具合が把握できます。水風呂は泳げそうなくらい広くて、かつ奥に長いタイプです。冷たさは4(最冷が5)。

露天風呂スペースには、檜で作られた木製ベッドが2つ、イスが10脚ほどあります。木製ベッド(ベンチのようなもの)にはマクラが付いていて、寝心地は抜群です。真冬の1月中旬でしたが、午前中は日当たりも良く。気がついたら、日焼けしていました。

露天風呂の源泉、岩風呂コーナーでは、「あつ湯」から「ぬる湯」へとお湯が流れ落ちています。ここの「あつ湯」は、かなり熱いです。お湯自体は中性で、無味無臭の一般的な関東黒湯ですが、お湯の熱さのせいで、肌がしびれるようです。個人的には大好きです。3分間ほど「あつ湯」につかって、しばらく外で休んで。寒い冬の日、寒風に吹かれながら、水風呂のいらない「天然ととのい」が楽しめます。

お風呂以外の施設も充実しています。全体的に、ゆったりとした作りの施設です。

食事処は1階にあります。メニューは多いのですが、お値段は少し高めでしょうか。給湯器の奥に、ソファーに座ってテレビを見る広間があります。屋外テラスへの扉があり、サンダルが並んでいました。冬は寒そうですが、ちょっとした森林浴を楽しめます。

2階は休憩処。コーヒーやアイスクリーム等の販売や、いくつかの大部屋があります。ほの暗い空間で床に直接、横になれるスペースや、リクライニングチェアのコーナーがあります。マンガ本も豊富。電源タップは無いようでした。

帰り道、多摩境駅へ徒歩で向かう場合は、少しだけ遠回りになりますが「尾根緑道」がオススメです。小高い丘が尾根の状態で連なっていて、樹木に覆われた散歩道になっています。気持ちの良い風が吹いています。桜の咲く春や新緑の夏にも訪れたいと思います。

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