【江東区】春の湯 東大島 昔ながらの銭湯

東大島駅から歩いて10分ほど。有給休暇の平日、急に銭湯に入りたくなり、グーグルマップを頼りに、散歩がてらに途中下車する。

番台を通る。広い。とにかく広い、大きな銭湯というイメージ。夕方、四時前に入ったので、まだ明るい。天井が高く、日の光が差し込んでくる。油絵はなく、一面が水色だ。天井の白色、壁の水色、床の白いタイルが、まるで青空を仰ぎながら湯に使っているような気持ちになる。

浴場はすでに八人ほど。年配の方々で賑やかだ。明らかに80歳は過ぎたであろう方々、大変に健康そうである。風呂スペースは、二人は入れる四角形が三つ。真ん中はバブルジェットのようだ。シンプルで良い。そして、熱い。下町の銭湯は熱い。短時間で十分な満足、充実。

古いマッサージチェア。おそらく使えない、とおもってたら、ちゃんと動いていた。ウインウィンウィン。常連と思わしき紳士が背筋を伸ばして座る。目を閉じて気持ち良さそうだ。「あー、痛い。もう年だ。」男性も含めて、ここの雰囲気に溶け込んでいる。

見上げると、壁の真ん中に、堂々たる風格の古時計が架かっている。昭和の以前かと思わしき、骨董品たる雰囲気だ。ちゃんと時を刻んでいる。これからもこの銭湯と一緒に、刻んでいくのだろう。

キリン生ビール缶をもらう。250円。風呂台が460円。馴染みの客同士が何気ない挨拶を交わしている。広めの公園に面しているので、子どもたちのボールを追う声が聞こえる。古時計を見上げると4時半。近くの小学校ならキーンコーンカーンコーンと鐘の音が響いてきた。

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