
品川区の富士見湯へ行ってきました。
五反田駅から歩くこと約29分。決して近くはないけれど、サウナ好きとしてはそのくらいの距離も“ととのうための前準備”と思えば悪くないです。(交通費節約のため。普通に戸越駅が最寄りです)

サウナ950円、強気の価格の理由がわかる
入館してまず思うのは、見た目は完全に“街の銭湯”。
けれど、中に入るとその印象は一気に変わります。特にサウナコーナー。建築士・今井健太郎さんが設計したというだけあって、空間の完成度がすごい。
料金はサウナ利用で950円。正直「ちょっと強気だな」と思ったけれど、体験してみたら納得。これは“銭湯付きサウナ”です。

白と黒のコントラストが映える、二面性の空間
大浴場は白が基調で、明るく清潔感のある雰囲気。
一方、サウナゾーンは照明をぐっと落としたシックなデザイン。同じ建物の中なのに、世界が切り替わる感じがしてテンションが上がります。
オートロウリュのリズムが心地いい
15分、35分、55分の間隔でオートロウリュが発生。
「プシュッ」と一瞬の音のあと、じわっと熱が広がっていく。派手ではないけど、この“間”が絶妙でした。
サウナ室にはなんと、ピラミッド型のリクライニングチェアが、背中合わせに2つありました。
水風呂は光と水の共演
水風呂の中には照明が仕込まれていて、天井に水面の揺らぎが反射します。
この光の演出が本当にきれいで、江戸川区のイーストランドのように“水と光のコラボ”を楽しめます。
水温は体感で17〜18度ほど。ロウリュの熱をしっかり受け止めたあとでも、スッと包み込むような気持ちよさ。
休憩スペースは激戦区
外気浴スペースにはインフィニティチェアが3台。これがまた人気で、常に争奪戦。
でも、畳に寝転べるコーナーもあって、こっちは意外と穴場。
普通の椅子は大浴場側にあるので、サウナ→水風呂→休憩の動線も悪くないです。
銭湯付きのサウナ、という新しい感覚
全体として感じたのは、「サウナ付きの銭湯」ではなく、むしろ「銭湯付きのサウナ」。
街の銭湯の雰囲気を残しながら、サウナゾーンだけは全力で本気。
そんな“いいとこ取り”のバランスが絶妙でした。
次は混雑しない時間を狙って、あのピラミッドチェアでじっくり蒸されたい。
富士見湯、サウナ好きなら一度は体験してほしい名銭湯です。

