さて、前回はスペイン産のお徳な価格帯の赤ワインで、とても勉強になったので、やはり日本産の気軽な価格帯のほうに戻りたいと思う。この「メルシャン」という会社は、味の素の創業者が作ったようで、フランス語でのありがとう「メルシー」と人「アン」を掛け合わせたそうだ。お財布にやさしい、気軽な美味しいワインとして、広く日本の一般大衆に好まれている。
軽い味わいの赤ワインで、日本人好みの、やや甘い風味。少し薄い気もするが、日本酒で言えば「普通酒」のような立ち位置にいる、親しみやすいお酒。穏やかな感じがする。どんな料理にも合いそう。つねに一本、押入れに保存しておくと毎日を安心して過ごせそうなワイン。
一方、少し味が淡白すぎる気もする。個人的にはフルボディ的な濃厚な感じのワインが好きなので、物足りない感じもある。次はもう少し濃い味の製品を買い求めて、その違いを比較してみたいと思う。