【江東区】藤の湯 花言葉は「歓迎」「優しさ」

江東区東砂三丁目。最寄駅からは、徒歩だとカロリーを随分消費できるくらいの距離ですが、実家からはちょうど良い距離にあるので、もう数十年間もお世話になっています。「藤の湯」というだけあって、玄関の藤棚には美しい藤の木があり、春から夏にかけては、紫色の綺麗な花が湯暖簾のように枝垂れ下がります。

東京下町の銭湯は、熱めのお湯で有名ですが、藤の湯さんも熱湯(あつゆ)の部類に入ります。子供と一緒に来ましたが、子供にとっては熱くてたまらず、なかなか足も入れられません。最近(といっても随分前)、ジェットバスや電気風呂ができましたが、普通に足を延ばしてゆっくりと温まれる浴槽も、ときどきは恋しくなります。

薬湯の浴槽が別にあって、そこはほとんど熱くありません。この日は「東京の黒湯」という薬湯でした。関東平野はお湯の色が黒色・黒褐色をした温泉が結構あります。古代の海の浅瀬に生えていた植物(ワカメやノリなど)が海底に沈殿し、有機酸に分解された成分「フミン酸」で黒色に。黒湯の成分が皮膚をコーディングして、保温・保湿効果が期待できるそうです。

熱いお湯には長時間、入っていられませんので、すこしぬるめの日替わり薬湯のほうが、何となく人気があるような気がします。浴槽や洗い場はとても清潔です。男湯の脱衣所には縁側コーナーがあって、湯上りには、藤の木の椅子に座りながら、庭の盆栽をのんびりと眺めることができます。

フロントではアイスや飲料などがあり、座りながら待ち合わせができます。ゆっぽくんサイダーが200円、ピノが150円。子どもに買ったピノを開けたら、星型のピノアイスが一つ。何かいいことがあるかな。

藤の見頃は、4月中旬から5月中旬まで。 色によって開花時期が違い、咲き始めはピンク色で、やがて藤色、白色、最後に黄色になります。藤の花言葉は「歓迎」「優しさ」など。駅からは少し遠いのですが、散歩ができる仙台堀川公園も近いです。藤の花の季節になったら、ぜひいらっしゃってください。

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