東京都江東区の銭湯は、その質の高さで有名だが（多分）、西の辰巳湯、東の文化湯、といわれている。その東の雄である、文化湯を訪れるに至った。十分にお湯を堪能した後で、待合室で相撲中継を見ながら、これを書いている。
きれいで清潔な銭湯という印象を受けた。地元のお客さんや、初めて来たような親子連れなど、多くの人たちで賑わっている。大浴場には、炭酸風呂がある。そこのお湯は熱くないので、ゆっくりと温まることができる。見上げる壁画は、どこかの山の中で、滝が流れて、紅葉が綺麗で、なんとも雄大な感じがする。大浴場から扉を隔てて露天風呂がある。正確には露天とはいえないかもしれないが、その雰囲気は十分に楽しめる、天然の岩盤で囲まれた、雰囲気の良い露天風呂。こちらの方はお湯は熱いけど、岩盤浴槽の中にイスがあったり、休憩用に竹で作ったベンチがあったりと、ほどよく熱めのお湯を楽しめる。
脱衣場にはバス停の時刻表が貼ってあり便利だ。錦糸町駅方面、東大島駅方面がある。大島駅からも小名木川を渡って徒歩で来ることができる。夕方時であれば、橋の上から見渡す夕日は、もう最高に芸術的に綺麗だ。視線をずらせば、スカイツリーも黄昏の夜空にきらめいている。やはり、大島駅からの徒歩がオススメだ。湯冷めしないような格好で通いたい。
