渋谷区には11の銭湯があります。その多くは最近のリニューアルにより、まさにデザイナーズ銭湯、渋谷区っぽい（？）格好いい雰囲気を持つ建物へと生まれ変わっています。初台駅から徒歩数分の「第二かねき湯さん」は、レンガ調の室内壁や、大正時代を彷彿とさせるような丸い電灯、アンティークなテーブルなど、とてもお洒落な銭湯さんです。
ボディーソープやシャンプーは、下駄箱の近くの棚から、無料でお借りすることができます。脱衣場に入り入ると、「冬はのぼせますので注意しましょう」「夜12時30分は閉店時刻です」といった、優しい筆跡の張り紙が目に入ります。レンガ調の壁面で、浴室内のサウナ室部分が突き出すように配置されています。
大浴場へ入ります。水だけのシャワーコーナーの横には、レンガに囲われた、コンパクトですが立派な雰囲気のサウナ室があります。 今回の訪問時、サウナは中止していました。タイル絵や油絵は無いのですが、脱衣場と大浴場との間のガラス扉に、立派な富士山が透明シールのように張られています。珍しく、浴槽につかりながら、正面に富士山が鑑賞できるようになっています。
湯舟は長方形で、強い勢いで片側からバブルジェットが噴出しています。お湯はちょうどいい湯加減です。洗い場の照明が丸電灯で、大正時代のような雰囲気です。脱衣場の体重計は、随分な年代物ですが、ピカピカに磨かれていて、今でも十分に仕事をしています。
待合室の緑色の長椅子は、適当な硬さがあって、とても座りやすいです。白色の壁は清潔感があります。濃茶色の木製の窓枠、落ち着いた雰囲気の電灯など、アンティーク調でお洒落です。飲料の自販機は故障中でしたが、番台カウンターの横に、氷を浮かばせたタライがあり、お水も程よく冷えています。
京王新線の初台駅まで歩いて帰ります。すぐ近くに渋谷区の「本町図書館」もあります。警察署、消防署も近く、住環境に必要なものが、すべて至近にあるようです。初台駅には、美味しくて有名な立ち食いそば「加賀」もあります。時間帯にもよりますが、その場で衣から揚げてくれます。住宅街に囲まれた、お洒落な感じの銭湯でした。
