【江戸川区】あけぼの湯 船堀の温泉

ここ「あけぼの湯」ほ、ちょっと他では見られない、総合型娯楽施設という風格を持った銭湯だ。

船堀駅から徒歩8分くらい。ここも天然温泉のようだ。大通りから中通りへ入ったところに看板が見える。船堀三大温泉銭湯?のうちのひとつだ。

ここの特徴は、2階建ての銭湯である。受付から入ると広い待合室。お食事処、まである。これで銭湯価格の460円は遥かにお得だ。脱衣所を抜けると、まず一階部分。洗い場、広く長い大浴槽をザブザブと通り抜けると、向こう側に露天風呂の扉がある。

地域の人々に愛されてきた銭湯なのだろう。どこの銭湯にもいらっしゃる(失礼)老紳士たちの他、親子連れや、若者も見られた。

一方で、大変失礼な見解だが、露天風呂のほうは大したことないという第一印象を禁じ得なかった。天然弱アルカリ温泉のようだが、あまり温泉感が沸かない。循環も弱く、色々な物も浮いていた。見上げると二階のベランダが見えて、洗濯物干しに吊るされた洗濯バサミが揺れていた。

長い浴槽はところどころ区切られていて、電気風呂やジェット風呂などが吹き出している。施設の作りはかなり年季が入っている。少しぬるめなのは、温泉だからだろうか。江戸川区の銭湯には珍しく、備えつけのシャンプーやボディソープが無かった。

脱衣所から二階へ上がる階段。裸で階段を上がるのは少し心もとないが、二階の様子は、期待を良い意味で裏切るような、大した作り映えだった。二階だけでも十分に営業できる立派さだ。銭湯壁絵は、どこか欧州の港町だろうか。小高い丘の上から見下ろすような、大きな風車がまわり、海が見渡せる眺めだ。お湯もちょうどいい熱さだ。

別料金たがスチームサウナにも入れる。待合室ではテレビで相撲がやっていた。温まった体を休めながら、お客さんたちは力士のぶつかり合いに見入っていた。食堂では、女将さんの手料理でビール瓶を傾ける殿方たちがいた。知る人ぞ知る、地元が誇る娯楽の殿堂という風格を感じた。

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