千代田区、神田神保町。三省堂書店などの大型書店が立ち並ぶ、立派な都心である。靖国通りの大きな交差点から、裏道へ少し入ると、ビルの間に銭湯の入り口が控え目に主張している。梅の湯だ。
さほど大きな銭湯ではない。必要最低限の広さ。全体的な造りも、比較的新しい。皇居ランナーが、シャワー室代わりに利用することも多そうだ。ロッカー代わりに、荷物を預けることもできるようだ。下駄箱には、シューズ置き場に関する注意書きがある。駅からのアクセスは抜群だ。東京メトロ半蔵門線ほか「神保町」駅下車、徒歩1分。
大浴場は、白系統の壁模様で、スッキリとしている。マンションの一階部分にある銭湯だけど、天井の形が、屋根のように上に向かって傾斜しているので、一戸建ての(?)銭湯のようにも感じる。
電気風呂、全身バブル風呂、ハイパージェット風呂(だったかな)。このジェットが、ものすごくハイパーなお湯の流れで、背中に滝がぶつかるかのようだ。良いマッサージになる。平日の六時過ぎ、お客さんは仕事帰りの会社員ばかりだ。いわゆる銭湯お馴染みの、地元の高齢者の方々は、全く見られない。
神保町は、書店街だ。大手よりも、小さな古本屋を巡るのが面白い。「さぼうる」のような喫茶店も多い。ラーメン二郎からも近い。どちらかと言うと、一人でゆっくりと歩きながら楽しめるような要素が、たくさんある街だ。