先日は「鏡月」、今日は「ジンロ」。日韓関係が政治的に思わしくないため、せめて民間的には応援したい。いずれもピュア&クリアな焼酎なので、一通りの合わせ方に馴染む、良いベース酒である。このままでも美味しい。今回は炭酸水とカルピスで割ってみた。乳酸菌のお酒になった。マッコリみたいで、まろやかに美味しくなった。
日本で人気のある韓国の焼酎と言えば、ジンロと鏡月。いずれもウォッカのような、クリアな味覚、度数の高い焼酎だ。 それらの違いは正直なところ、あまり良く分からないのだけれど、鏡月の方が、磨きがかかって透明感があるような気がする(名称による印象感もある)。鏡月は、ウーロン、アセロラ、ゆず、ウメなど、種類が多い。ジンロの方は、「マッコリ割り」があるくらいで、飲み手の創造性に任せているような感がある。
ジンロ、鏡月ともに、焼酎甲類と呼ばれる。何度も蒸留した純度の高いアルコールを、水で36度未満に薄めてつくられる焼酎を、いうそうだ。明治時代に導入され、伝統的な製法では不可能であった「高濃度で不純物をほとんど含まない」アルコールは、透明度の高いクリアな味わいが特徴で、好きな飲料で割って飲む楽しさがある。
一報の焼酎乙類は、「旧式焼酎」とも呼ばれ、古くからつくられている伝統的な焼酎をいう。芋、さとうきび、コメなどの原料を、麹を使って糖化し発酵させ、一度だけ蒸留する。原料のもつ独特な風味が楽しめる。お湯割りにすると、原料の持つ独特な風味を味わうことができる。
もう10月。秋は過ぎるのが早い。たまの夕方などに、ふるっとするような、冷たい風が吹くことがある。冬の気配を感じるようになると、焼酎のお湯割りが恋しくなってくる。様々な飲み方を楽しめるジンロのようなお酒は、常備しておきたい。