日本盛 超盛300! 旨さの辛口 (各社との比較)

ワンカップ大関と並べると、両者を比較することが困難な、とても紛らわしいパッケージだ(下のほうに比較写真を掲載してみた)。「ワンカップ日本盛」と呼ぼうかしら。超盛300と、ジャンボ300。いずれも、昭和世代の中高年紳士(私も含む)にとっては、ガツンとして、すぐに味や価格をイメージできる、しっくりくるネーミングである。大関酒造さんと日本盛酒造さんは、まさに同じ路線をつき走っているようだ。私たちはマーケティング的にターゲッティングされているのだ。狙い撃ち。バキュン。

別にも書いたけど、その一方で、月桂冠の「ザ・ショット」は、「NEXTユーザー」を対象にファンを拡大している。そちらは、まだ熾烈な競争が始まっていない、ブルーオーシャンである。中年のおっさん(私を含む。)たちが、アタリメや柿ピーでワンカップ酒をグイグイと飲みつつ、日常の煩悩を洗い清めている一方で、センスのよい商品が若者の心を奪い始めているのだろう。(NEXTユーザーは、必ずしも若くはないのだけれど。)

さて、日本酒の一合の量は180mlである。ワンカップ大関も、180mlである。一合徳利(とっくり)で1本分だ。明治時代に定められたものは一升が約1.8039リットルとなっているため、一合は、正確には180.39mlとなるそうだ。そんなことは、どうでもよい。一般的には、一合という分量は、一日のお酒の適量、とも言われるそうだ。ぜんぜん足りないと思うけど、人の酒量にもよるのだろう。

さて、その他の大手日本酒メーカーは、どのように出るのだろうか。黄桜株式会社。「Kizakura」という、キザっぽい(失礼、)ロゴがホームページには掲載され、黄桜・辛口一献が紹介されているけど、トップページは、1.8リットルのパック酒だ。菊正宗酒造。創業2万年。間違った。創業万治2年の歴史ある菊正宗も「辛口一筋」。トップページには煌びやかに「IWC2019で、紙パック商品としてダブル受賞!」とあるが、こちらも紙パックを前面に出している。

大手の日本酒メーカーには、月桂冠のように、ぜひ、新しいユーザー層を開拓する気概を持っていただきたい。既存の格安な紙パック酒1.8リットルも大事だが(本当に大事です。大変お世話になっています)、チャレンジ精神を持っていただきたい。例えば女性層、後期高齢者、成年前のプレユーザー(違法である)、動物(愛犬と一緒に酔える・・・獰猛化したら危険)など。新たな取り組みを応援したい。

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