西船橋駅の北口から徒歩2分程度。昔からあるような、夜はバーをやっている喫茶店です。店内は奥のほうが中2階へ上がれる構造で、神保町の「さぼうる」を思い出しました。小説「森崎書店の日々」にもでてきそうな、雰囲気です。
入り口すぐにレジがあって、入場時に会計を済ませます。ツナサンドとホットコーヒーのモーニングをください、と言ったら、当店はセルフサービスになっています！と教えていただいた。ご婦人の店員さんは、てきぱきと忙しそう。さすが人気店です。対照的に、店内の装飾は、ゆっくりとした、時の流れを感じます。
モーニングセットは、ツナサンド、タマゴサンド、ポテトサンドなどとコーヒーのセットで470円から。食パンが少しパサパサとしていて、好みが分かれそうです。コーヒーは、カウンターに置いてある、作り置きのポットから自分で注ぎます。作り置きならではの、少し苦味の強いコーヒーが楽しめます。
カウンターの中にいるご婦人の店員お二人の、楽しいおしゃべりが聞こえてきます。共通のお知り合いの方のこと、その彼氏のこと、他の店員の人物評など。とても楽しそうに盛り上がっていましたが、やがて年配の女性店員さんが仕事場に入ると、おしゃべりはピタリと止まり、BGMのクラシック音楽が聞き取れるようになりました。
年配の女性の店員さんは、お水のお替りを注いでくれるなど、暖かな会話をされます。店内に落ち着いた雰囲気が広がるような気がして、心なしか、パサパサの食パンも味わいがあると思えるようになりました。こうした店員さんの心配りが、お店の雰囲気を形作っていくんだなあ、と関心しました。
