住宅街の中にある、大きな公共温泉浴場、出町温泉。公共交通機関による交通アクセスは、あまり良いとは言えませんが、最寄りのバス停からの道を、大雪の中、テクテクと歩いて目指します。三内温泉からはバスで10分ほど、そのあと徒歩で10分。防水の靴もそろそろ限界!足の指先が少し冷たく感じられてきたころ、吹雪の中でやっとたどり着きました。
リニューアルされたばかりなようで、広々としたロビーはとてもきれいです。年末とはいえ、平日の正午ごろ。お客さんたちの姿も、まばらでした。青森の日帰り温泉の多くは、朝早くから(5時とか!)開いています。なんてうらやましい。このあたりに住んだら、毎朝、温泉の後に出社、なんていう「朝活」ができるかも。
脱衣場にはロッカーがなく、大きなザル(かご)が転がっています。貴重品は預かってもらえるのかな?大浴場から脱衣場の様子が、一面のガラスを通して丸見えなので、窃盗の抑止効果もあるのかもしれません。悪い人は銭湯には来ないでしょう。来ても良い人(いい子)になってお湯に浸かりましょう。。
大浴場の壁は、大きな富士山が描かれています。所々で塗装は色褪せていますが、歴史を重ねた薫陶感というか、中々に良い味が出ています。透明な温泉で、高いアルカリ性、お肌がツルツルになりそう。お湯の温度は、結構、ガツンと来る感じですが、この方が「温泉に入った感」があって好きです。
大きな湯船の真ん中には、ちょうど原爆ドームのような形の吹き出し口があって、温泉の源泉でしょうか、コポコポと溢れ出してきます。ジェットバブルも勢いよく噴出しています。短時間でも、しっかりと温まります。大きな湯船の隣には、やや小さめで底の浅い湯船があり、ちょうど「寝湯船」のようにも入れます。
それぞれの洗い場には、源泉が使われている?とも言われている、お湯のカランがありますが、このお湯の出る勢いが、ドバババッと、ものすごい感じです。お湯を思い切り押し込んで、水流が安定化したところで、冷水をブレンドするにはテクニックを要するようです。出町温泉を訪れた、忘れがたい思い出になるでしょう…?
お風呂上がりに、ロビーにて一休み。クリスマスは過ぎたけれど、まだクリスマスツリーが飾ってあり、来場した子どもたちには、何かのプレゼントがあるようです。
青森駅への帰りには、さすがに徒歩10分でバス停に向かうまでには体が冷え切ってしまいますので、タクシーを呼びました。タクシー配車アプリを初めて使いました。外は相変わらずの吹雪ですが、タクシー社内で温かい津軽弁で話しかけられると、気持ちも暖かくなってきます。いいお湯でした。