気象観測史上で最も早く梅雨が明けた7月初旬。猛暑の表現として、よく「サウナのような暑さ」が使われますが、正しくは「サウナ室のような」です。サウナ・水風呂・外気浴(冷水補給)が3セットで「サウナ」です。高温のサウナ室、約束の水風呂があることで、満たされます。
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日曜日の午後2時すぎ、鶴見駅の東口から降りて(間違えた)鶴見神社をまわり、鶴見川沿いの堤防を、森永製菓の鶴見工場を左手に見ながら歩くこと22分。鶴見川では、カヌーの競技大会が実施中でした。炎天下の熱波で汗だくになりますが、その反面、日本一冷たいと言われている「ユー鶴の水風呂」への期待が高まります。
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鶴見はサウナの聖地と呼ばれています。ごく狭い地域に、鶴見川を挟んで、東側にラクスパ鶴見、西側にお風呂の国と、ここ「ユー鶴」があります。3つの中では最も歴史のある(見た目も昭和的な)施設ですが、サウナの人気度は群を抜いています。受付の方からも親切な印象を受けました。
日曜日の午後なのに、さほど混雑していません。若者や家族連れは他の2つのスパ(施設が新しい)へ行ってるのかな?エレベーターで2階へ上がり、リネン受付で引換券と室内着/タオルを交換します。横幅に少し余裕のあるロッカーにハンガーが2つ。帰る頃には、衣類も少し乾いているかも。
内湯の大浴場はとても広く、中央部分にはアカスリコーナーがカーテンで仕切られています。茶色で塩辛い天然温泉は「熱湯」と「やや温」があります。水風呂も噂の「12度(10度とも)」と、やや温めの水風呂があり、後者には常に5人ほどが浸かっていました。
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サウナ室は一つだけ。かなり高温の超強力なドライサウナ。2段式でテレビがあり、中央に島のような1段があり、3人程度が座れます。タワーサウナに慣れた私にとっては新鮮です。二つの強力なサウナストーブで、オートロウリュなどは無し。昭和ストロング形式というのでしょうか、一本気なものを感じます。ビート板もなくサウナマットは濡れ放題ですが、そんなことを気にするのは野暮なのかもしれません。。入って右側の1段が個人的にオススメです。扉の開閉で風が来るのでロウリュを感じられます(笑)。
さて、期待の水風呂です。水温計は12度を指しています。「冷たい」を通り越して「かき氷」です。20秒が限界です。確実に身体が記憶するようなジンジンとした冷たさ。夏場に最高です。暑い夏ですが、「いつでも心に、ユー鶴の水風呂」を思い出したいです。水風呂の横に整いイスがあって、しばらく座りながら利用者を観察したのですが、30秒以上の利用者は見られませんでした。
露天風呂には、整いイスが4脚。幹線道路を通るクルマの音は、あまり気になりません。それよりも露天風呂で会話する方々の声!他の整い中の方々も眉間にシワを寄せています(気のせい?)。騒音は聞き流せるのですが、言語化されて脳が認知できるような声は、気になってしまいます。「黙浴」ポスターに気づいてほしいです。
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3階の食堂では季節料理「冷やし中華」が美味しそうでした。かき氷は夏の風物詩ですね。
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3階には無料の給茶機があり(2回押すと適量)、冷たい「ほうじ茶」が最高です。1階には本格的なゲームコーナーがあります。入り口では両替事務の男性の方が座っていて、とても昭和的でした。淑女向けのブティックコーナーもあります。
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ひとつだけ難点を言えば、どこに行ってもテレビがあります。テレビルーム以外の寝転びルームにもテレビ(音は小さいですが)、食堂にもテレビ。昭和的な健康センターの雰囲気を感じます。唯一、4階のエレベーターの奥まった所に一つだけ「隠れイス」があり、ここが最高に快適でした。座り込んで、30分ほど意識を失い、スッキリとして目が覚めました。
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帰り道は日が落ちていて、涼しい風も吹いていました。横浜市営バスもありますが、今度は森永製菓の工場を左手に見て、大通りを徒歩で鶴見駅へ向かいます。途中でラクスパ鶴見の無料送迎バスを見かけました。商店や居酒屋の前を通ると、美味しそうな香りが漂ってきます。サウナの聖地・鶴見は、優しい雰囲気の街でした。
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