中身はコロナビールと同じようだ。スペイン語の「小さくて可愛いもの」を意味する接尾語「-ita」、「コロニータ」。セニョールとセニョリータのようだ。207mlという小さな瓶は、グラスに注ぐのではなく、そのまま口をつけて飲み干せそう。欧米の若者的な飲み方が似合いそうだ。
コロナビール社の公式サイトを訪問してみると、生年月日の直接入力が求められた。形式的に「20歳以上ですか?」を押すだけ…といった操作に慣れているので、やや面倒にも感じるけれど、「しっかりした会社なんだな」という安心感もある。キャッチフレーズ、「日本の輸入ビール第1位、そして世界で最も飲まれているプレミアムメキシカンビール、それがコロナ・エキストラ!」え、そうだったの…。「透明のボトルをキンキンに冷やし、カットライムを挿して飲む、そんなコロナのスタイルは世界中で愛されています。」
そして、「コロナが日常からのエスケープ体験をお届けします」のメッセージ。コロナウイルスで日常生活が大きく変容した今のご時世に対して、何ともチャレンジングなキャッチコピーだ。太陽あふれるメキシコの海岸などの写真は魅力的だ。エスケープのしようがない現状だけど、いつかはトンネルの向こうに光が見えるようになる日がるくことを、信じたい。
アマゾンプライムだと、24本入りで5,800円のところ、ドン・キホーテでは1本で180円くらい。数量限定販売。コロナビールの製造元であるメキシコの「モデーロ社」は、コロナウイルスの影響によりメキシコ政府から製造自粛されているので、次の出荷は未定だ。モデーロ社は、ビールの生産過程でできるアルコールを使った殺菌ジェル30万本をメキシコ政府に寄付したそうだ。ビールを飲むことで、応援したい。
しばらくは開栓せずに保管しておこうかな。将来プレミアがつくかもしれない。「数量極めて限定、幻の2020年産コロニータ」なんて。そんな思い出話を気楽にできるようになるのが、近い未来であってほしい。