VRが変える これからの仕事図鑑(赤津慧) 2021年、こんな未来が近づいているのかも

最新のVR(バーチャルリアリティー:仮想現実)技術が、どのように職業を変えていくのか。どのようなスキルが求められるのか。今までは夢物語のようだった体験が、技術によって実現可能となり、社会を大きく変えていきます。業界ごとの未来の変化が、具体的な職業の内容を紹介しつつ、描かれています。

私は会社で、調達の仕事をしていますが、最近は、ZoomやTeams以外の「新しいコミュニケーションツール」を導入したいという相談が持ちかけられます。

「VirBELA」(バーベラ)という、日本ではまだサポートされていないツールでは、参加者は「あつまれ!どうぶつの森」みたいに、アバターに変身して、複数の会議に出席します。シンポジウムのポスターセッションにも便利そうです。日本ではまだ代理店がないのが、契約所のネックなのですが・・・。YouTube動画が面白いです。

「Spatial Chat」(スペチャ)では、距離の概念があり、「ルームを渡り歩く」「誰かに近づいて話しかける」ということがバーチャルにできます。画像や動画を貼って、興味があれば皆が近づいてきて、そのテーマの会話が始まります。これもイベントに使えそうです。この紹介記事が分かりやすいです。

本書では、「とにかく、最新のヘッドマウントディスプレイを体験してほしい」と主張しています。100円ショップで紙製のVRが買えるけど、それではなく、しっかりとしたものを。価値観が変わる、とも言い切っています。何だか目に悪そうな気がしていましたが、読み進めていくうちに、無性に欲しくなってきました。

この本が出版された2019年8月には、まだコロナ禍ではありませんでした。2021年、新しい生活が始まります。VRが実現する未来社会の到来は、予想以上に近づいているのかもしれません。

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