デニーズは24時間営業だが、朝6時から11時までの限定で、セレクトモーニングという、モーニングセットも提供している。パンや目玉焼きのセットだけではなく、焼き鮭やご飯、納豆という和定食も選ぶことが出来る。
420円でホットトーストセット、ドリンクバーで飲み放題というのは、かなりお得である。コーヒーの他にも、カフェラテ、エスプレッソ、カプチーノ、各種の紅茶や炭酸飲料など、何やら50種類以上の飲料を提供できるようだ。冷静に考えると、コストパフォーマンスでは、一般的な喫茶店のモーニングを遥かに凌駕しているような気にもなってくる。レストランなので座席も広く、喫煙席まで設置されている。
コーヒー抽出機は、デニーズの何でもコーヒーメーカーの他に、セブンカフェの機械もある。同じセブンアンドアイホールディングスであるため、味も同じっぽい。カップが少し、使い古しの感じがする。サラダの分量も、掲載されたメニューの写真よりは少しコンパクトな気がする。その点は、コストパフォーマンスの点から、十分に大目に見るべきである。
日曜の午前中。近くの総合運動場で、小学生を対象とした「わんぱく相撲（ずもう）」大会が開催されており、同伴のご家族の方の休憩場所として、デニーズはとても混雑していた。店員さんは大変に忙しそうだ。デニーズといえば、昔はファミリーレストランの代名詞のような存在だった。デニーズではハンバーグを2種類使い分けていたり、自社工場を持たずに常に一番よい食材を選別、調達したり、あまり表には見えてこない「こだわり」を追求しているようだ。そうでなければ、「すかいらーく」や「サイゼリヤ」、「ココス」といった、ファミレス戦国時代に生き残ることは難しい。切磋琢磨してくれるのは、私たち客にとっては結構なことだが、忙しそうな店員さんを見ると、24時間という体制が必要なのか、ちょっと疑問に思うこともある。
