青島麦酒 トマトの卵炒め(2019北京_08)

出張期間で、夕方からは自由行動となったときがあった。こういうときこそ、コンビニ飯を楽しもう。トマトと卵の炒め物に、鶏肉のカシューナッツ炒め、そして白いご飯。なんて美味しそうな組み合わせだろう。セブンイレブンで夕飯用に買ってきた。中国のコンビニでは、調理コーナーがあり、種類は少ないのだけれど、量り売りで、ほぼ出来たてのおかず、パックご飯、が購入できる。ビールとコーヒーを入れても、29元(490円くらい)。

トマトと卵の炒め物は、味がしっかり、トマトの味がする。歯ごたえもなかなか良い。トマトの水分が多すぎるようなこともなく、塩分が多すぎることもなく。トマトにしっかりとした味わいがあるような気がする。卵の味も美味しい。もしかして成長促進剤なんか使っているかもしれないけど(失礼)、 この組み合わせにはよく合う食感だ。

鶏肉のカシューナッツ炒めの方は、ちよっと味が濃い目だ。ご飯がとても進んでしまう。調理してから少し時間がたっているせいもあり、味が落ち着いているような気がする。電子レンジなど、ホテルの室内に温めるための器具がなかったことが残念だった。

さて、この日の夕方は、煎餅(ジェンピン、と読む)という食べ物をホテルの近くの街角の屋台で購入して、食べている。アツアツのうちが美味しいので、帰り道で歩きながら全て食べてしまったので、写真には残せなかった。これは、中国風クレープといえば良いのだろうか。屋台の丸い鉄板に小麦粉の生地を薄く伸ばしてクレープ生地を作り、その上へ生卵を落として鉄ヘラで全面に広く塗り伸ばし、パクチー(香菜)をふりかけ、さらにそこへ揚げパンの表面だけを塩味で薄く伸ばしたような四角形のカリカリを置き、鉄ヘラでパキパキと適当にくだいて、それを包み込むように、クレープ生地をまるで風呂敷を畳み込むようにパタパタと織り込んで作る食べ物である。

聞こえよく言えば、チャイニーズクレープだろうか。アツアツのうちに食べるのが重要だ。カリカリの揚げパンに含まれる塩味と、油っこい食べ応え、小麦粉の生地からなる、さほど健康でもない食べ物だが、とても美味しい。誤解を恐れずに説明するのであれば、伝統的に、北京の街角へ屋台を引いた赤ら顔のおばさんが毎朝、売りに来るような食べ物である。20数年前の北京留学時代には、私にとっては北京市中央へバスで散歩に来たときの主食の一つとして重用していた。懐かしい。

青島(チンタオ)ビールの方は、やっぱり、とても味が薄かった。それでも冷たいビールは、味の濃い弁当には相性がよかった。こうした手軽な食事を、リラックスしながらテレビでも見ながら食べるのも、出張の楽しみの一つだと思う。

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