北京中心部の中心、故宮のすぐ北にあるのが景山公園。天気さえ良ければ北京の観光地の中では素晴らしく最高のスポットの一つだ。日曜の朝、運良く天気もよく、晴れ渡る青空の下、緑の中をそぞろ歩くのは爽快だった。
入場料は2元(40円位)。東西南北にゲートがある。今回は北の方から入った。公園の周囲は朱色を基調にした城壁で囲まれていて、周りも公園になっている。犬の散歩が多い。犬の「落とし物」がたまに豪快に道を占拠しているので、上ばかり見て歩かないよう注意が必要だ。
小高い山になっている。息切れせずに登りきれる。途中は「ここが北京だろうか」と思えるくらい緑の多い森林道で、道もキレイで感動する。季節も春先であることから、公園内を彩る木々には、桃の花や、梅の花が咲いていた。
登りきった頂上には、展望楼がある。スンバらしい眺望が楽しめる。故宮、紫禁城はもちろん、北京市内が一望できる。意外と高層地帯は部分的に密集していることや、低層地域も少なくないことにも気が付く。地上から見上げることの多い感覚で眺める街の雰囲気を、別の角度から観察できるのは良い。
日曜なので、家族連れも少しみかける。圧倒的多数はご年配の方々だ。太極拳のようなダンス、集団で拍手している人たち、高らかに歌を歌ったり発声練習をする人たち。みな、健康によさそうだ。コンクリートの地面に水筆で綺麗な漢詩を書く人たちもいる。「春眠暁を覚えず」、杜甫の詩だ。ここはいいところだ。来訪者に勧めたくなる場所の一つだ。
これは南門の近くにある休憩所。ちなみにコーヒーの味は、明らかにインスタントコーヒーであった。15元(260円位)。まだ寒い季節なので、体が温まって、よい。