火珈 北京空港の自販機(2019北京_13)

出張の工程もほぼ無事に終了し、北京首都空港で帰国便への搭乗を待つ時間、手持ちの小銭(人民元)を中国の経済社会へ還元するために、空港内の自動販売機を使ってみようと思った。空港内のセキュリティチェック完了後のエリアには結構な数量が設置されている。午後の紅茶やレッドブルのような商品が確認できる。北京の街中では、自動販売機はさほど見かけない。数メートルおきに自販機を見かけるのは、日本だけの文化なのかもしれない。

缶コーヒー、火珈。良い字を充てている。キリンのファイヤーというコーヒー飲料を、上海の会社が委託を受けて作っているようだ。ボトルには、イタリアン・カフェラテという表記。直火焙煎のような記載もある。

成分表は「水」を筆頭に、白砂糖、珈琲抽出液、乳粉といったものが並ぶ。その後には、何やら化学品のような専門的な中国語による記載が続くのだけれど、何となく健康にはあまり良さそうに無い気持ちになってくるので、省略しよう。いわゆる日本で言う「コーヒー飲料」だ。

一口飲んでみると、予想していた通りの甘さが、口の中に広がった。疲れているときや、気分転換したいときに、少量を飲むには良さそうだ。出張の終わりなど、帰国に向けて気分を切り替えたいときなどには良いかもしれない。

ボトルの周囲の包装紙を分離しようと思ったが、日本のペットボトルの包装のように簡単に剥がせるための切り目がない。分離して資源として分ける文化が、まだあまり浸透していないのだろうか。街中には至るところにゴミ箱があり、それ自体は感心すべきなのだが、ゴミを投入するところが2つあり、一方にはリサイクルと書かれてあるが、中を覗き込んでみると、その分別はあまり真剣にはなされていないようだ。こうした「ゴミ箱を覗き込んでみる」ということも、現地でないと体験できない貴重な経験だと思う。良いところや、まだまだ改善すべきところ、色々とひっくるめて自分の目で見て考えられるのが、現地を訪れる良いところだ。

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