成都の街中で、色々なところにパンダを見かけることは、すでに述べた(司馬遼太郎のように言うと)。四川省、成都では、パンダは貴重な商材として、様々な商品に形を変えて、主に旅行者の購買意欲へ積極的なアプローチを今日も続けている。テレビをつければパンダの飼育映像が流れ、微妙なパンダのアニメが楽しめる。どこもパンダで、普通の動物にとっては、さぞかし肩身が狭いことだと思う。ここではまさに、パンダは百獣の王である。
日本人にも大変、愛されている、おなじみのパンダであるが、同僚から不意に、「パンダのしっぽは、黒いか、白いか」という問いを投げかけられた。なかなか良い質問である、と返したが、はたして回答はどちらなのだろうか。パンダを尻から撮った写真は、記憶の中には見つからない。パンダの人形を思い出す。顔しか思い出せない。かわいい。
そこで、インターネットのグーグル先生に聞いてみる。中国本土へ出張や旅行に来るときには、アマゾンで販売されている、香港経由でローミングできるSIMカードが便利だ。グーグル、ライン、フェイスブックなど、中国本土では使用が制限されているサービスも使うことができるようになる。政治的な事件などの、ウィキペディアでの禁止ワードも検索することができる。1,000円程度で1週間、使える。とても便利だ。
話がそれた。パンダのしっぽの色の話をしていた。グーグル先生の画像検索に、パンダのしっぽ、を入れてみると、うわあ、かわいい。パンダの後ろ姿は、殺人的に、かわいい。特別に甘いチョコレートケーキのようだ。これを商用利用している中国ビジネスは、人の弱いところを突いてくる、抜け目のないパンダのようだ。パンダの目は、よく見ると、怖い。あまり、よく見てはいけない。パンダは全体的なイメージのほうが大事だ。
中国という国も、そうなのかもしれない。細かいことに気にしすぎずに、大らかに全体像を見た方が、お互いにとって良いのかもしれない。直前に議事進行を変える、来場予定者がドタキャンする、高コストで余計な装飾を設置する、などのことは、メガネを外して、大目に見た方が良いのかもしれない・・・とは、なかなか思えない!