福州の原宿通り?三坊七巷(2019福州_05)

サイエンスパークや高層ビル群と同じように、最近の中国の都市でよく見かけるものがある 。 それは、昔ながらの街並みの面影を残すようにして作れた、ショッピングストリートだ。

本の説明によると、「三坊とは、衣綿坊、文儒坊、光禄坊の3つの通り、七巷とは、楊橋巷、郎官巷、塔巷、黄巷、安民巷、宮巷、吉庇巷の7つの路地のことをいう。この三坊七巷の歴史は古く、唐代に形成され、現在でも明、清の時代の建造物がいくつも残っている。」

訪問したのは真夏の午後であり、亜熱帯地方に属する福建省、湿度も大変に高く、とにかく大変だった。エアコンの冷気が吹き出しているマクドナルドに吸い込まれるように入店する。 中国ではキャッシュレス化が進んでおり、現金はほとんど使う機会がない。ウィーチャットペイか、アリペイがないと、とても不便だ。羽田空港で事前にチャージすることができるようだ。次は用意してこよう。

涼しい季節や、真夏であっても夜だったら、気持ちよく散歩できるかもしれない。 ストリートの両脇に連なる店の中は、涼しくて快適だ。 売られている商品もなかなか垢抜けていて、日本のそれと比べても、買っても良いかな、と思ってしまう。コーヒーカップやハンカチもなかなかセンスがいい。日本のキャラクターものが漢字で書かれているだけでも、なんとなくクールな気がする。

涼しい店内と、猛暑の通りを出入りしていると、何となく体調を崩してしまいそうだ。買い物どおりから少し外れて、小道に入ると、壁に囲まれた、古風な民家、生活空間を観察することができる。有名な漢方の病院もあり、中へ入ると、漢方薬を煎じた時の、独特の香りが漂っていた。伝統の中国を五感で体験する、味わい深い観光地だ。

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