【江東区】白山湯 枝川の人工天然温泉 豊洲も近い

春の小川に、水車小屋。その後ろには山の峰が連々。珍しい銭湯絵の「白山湯」は、豊洲駅から徒歩10分程度、江東区枝川にある。このあたりは昔ながらの定食屋さんや飲み屋さんがいくつもあり、豊洲のタワーマンション地区とは違った、下町的な良さが、まだ残っている。

ジョギングランナーも歓迎しているようだ。50円のコーヒー機には「ランナー様、一人一杯」とある。フリーWi-Fiスポット、交通系電子マネー対応、ペイペイOKと、色々と現代的だ。脱衣場にも立派な富士山の油絵壁画があるけれど、子どもたちが自由に描いたようなカラーの絵柄もある(落書き?)。

大浴場は、やや小さめの印象だけど、機能的な浴槽が面白い。スクリューバブル風呂。ボタンを押すと(こういう仕組みは初めてだ)、ものすごい水流のジェットバブルが背中に怒涛の如く突き刺さる。肩こり解消にスゴイ効果がある気がする。2回も試してしまった。寝風呂、というのもあり、こちらにもボタンが付いてて、ブクブクと水流に包まれる。

もう一つの浴槽は、「人工炭酸温泉」の名の通り、浴槽の底から炭酸の泡がプクプクと立っていて、すぐに身体が泡粒に包まれる。シュワシュワとしていて気持ちいい。お湯の温度は、極めてぬるい。温泉なのだから、ゆっくり温まろう。他の浴槽も、さほど熱くない。個人的には、もう少し熱くしても、良いかもしれない。

番台が構える待ち合いロビーでは、水戸黄門の再放送が流れていた。風車をヒュッと投げる弥七が渋い。アクション系は飛猿(とびざる)に譲っている。良い後輩を持ったものだ。今回は、お台場での仕事の帰りに、ドコモのシェアバイクで立ち寄った。銭湯でサッパリしたあと、電動自転車でスイスイと道路を走る。川が多いため橋の坂道も多い江東区でも、ラクラクだ。アスファルトからは予熱を感じるけれど、秋の気配をのせた風が頬に心地よく感じられた。

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