秩父錦 特別純米酒 創業寛永弐年

さて、今日は、七夕だ。例年のように、残念ながら一日中、雨模様で、夜空に星は、見当たらない。きっと雨雲の向こう側で、幸せに出会えているのだろう。久しぶりの逢瀬を望遠鏡で観察するのは、野暮というものだ。そっとしておいてあげよう。雨雲さんも、なかなか乙な取り計らいをするものだ。

さて、日本酒だ。秩父錦の特別純米酒だ。ふるさと納税で秩父市から送付いただいた、二本目だ。一升瓶だ。一人で飲むには、ちょっと多いかも。。父が日本酒をあまり飲まないようになってしまったので、少し残念だ。ちなみに一升瓶ならば、剣菱が好きだ。古酒の芳香が良いのだ。

さて、前回の特別本醸造の方は、味わいが「辛口、淡麗」だったが、この特別純米酒は「濃醇」とある。濃厚で芳醇。飲み方は、熱燗以外は全てオススメ。醸造アルコール無添加なので、こちらの方を「あとの楽しみ」として、とっておいたのだった。

一口。柔らかだ。日本酒の、やさしい香りがする。お米の味が、するようだ。特別純米酒とは、純米酒のうち、香味及び色沢が「特に良好」であり、かつ、その旨を使用原材料、製造方法その他の客観的事項をもって、当該清酒の容器又は包装に説明表示するものにだけ、用いることができる名称なのだそうだ。

純米酒は、この、味覚の柔らかさが良い。透き通った吟醸酒も好きだ。検証してみるのはのような渋みのある古酒もよい。梅雨の七夕の夜、初夏が近寄る涼しい夜。織姫と彦星が出会う雲の向こうを眺めながら味わう、優しい特別純米酒が、よく似合う気がする。

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