サントリーブランデー V.O. 夜は美味しく深まる

Suntory Brandy V.O、これはブイオー、と読むのかな。ベリー・オールド。V.O.とか、V.S.O.Pとか、X.O.というのは、ブランデーの等級のようだ。気分転換のつもりでブランデーを、生まれて始めて個人的資金から購入した。コンビニでは蒸留酒としてウイスキーと同じ棚に並んでいることが多い。ウイスキーの仲間かしら、と思って気軽に手に取ってみた。

ブランデーとしては最も大衆的な価格帯で、980円くらい。ウイスキー(700円くらい)よりも少し高い。日本人にとって、ウイスキーほどにはポピュラーではないのかな。1,000円前後がブランデーの廉価版の価格帯のようだ。ウイスキーでいえば、トリスクラシックやブラックニッカクリア、といった商品と肩を並べそうだ。ブランデーはワインから、ウイスキーは穀物から作り出された蒸留酒で、糖化しないかどうか、というくらいの違いしかない(と思う)。同じカテゴリーでも良い気もするけれど、そこはワインの方が蒸留酒としては世界的にはメジャーなようで、歴史も古いようだ。

いつものように炭酸水に浮かべてみる。うん!ブランデーの風味だ。ブドウを蒸留させた、という前知識があるので、そんな感じがする。ウイスキーよりも香りは少なく、味わいがブドウっぽい木がする。初心者向けの商品だからかしら。もうちょっと高級なのは、どうだろう。ハイボールという飲み方は、ブランデーにも通用するのかしら。それなりに美味しいけど、爽快感というか、炭酸との愛称は、ウイスキーのほうが似合っているような気がする。何となく、もうちょっと、何かが欲しい。

そう思いつつ、ブランデーに関するホームページを見てみると、この「サントリーブランデーVO」は、あまり評判がよくないようだ。「間違っても「サントリー ブランデーVO」などを購入してはいけません。」なんて記載も見かけた。最低でも1万円以下のものが良いらしい。そこまでひどい味ではないのに・・・と思うのは、私が味の違いに鈍感なせいかもしれない。それはそれで、幸せなことだと思いながら、今度はカランとしたロック氷にトポトポと注ぎつつ、ブランデーの雰囲気と香りを楽しみながらも、夜は深まっていく。

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